京都の錫器作家が創る錫の酒器食器専門店【錫右衛門】ブログ

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錫作家 小泉均とその作品 その3

      2015/11/04

小泉氏は純錫にこだわります。

純錫というのは
純度99.9%の不純物の一切ない錫です。

よく「100%ではないのか」という
ご質問をいただきますが、

100%にするには研究室など
特別な環境下でなければ実現不可能です。

なぜ純錫にこだわるのでしょうか。

純錫には独特の輝きがあります。

控えめな輝きです。

光のぐあいによって
様々な表情を見せてくれる
不思議な魅力があります。

小泉氏に言わせれば
「いつまでもイメージどおりの輝きを保ってくれる」のが
純錫というわけです。

粘りがあるも純錫の特長。

そのため、
多様な形に変化させることができます。

これが、
思いもよらない表現を
可能にするといいます。

また、

柔らかいため、

きめ細かい表面やデザイン性のある模様を
表現できる利点もあるそうです。

純錫は、
繊細な形を再現する砂型と
相性がいいというわけですね。

控えめな輝きと独自のフォルム感、
素材感が、

小泉氏の作品に上品さと
柔らかさ与えているようです。

錫作家 小泉均とその作品 その4に続く

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