錫作家 小泉均とその作品 その1
2015/11/04
京都・天王山の麓、
のどかな田園風景が残る大山崎町に、
作家・小泉均氏の工房はあります。
工房から少し脚を伸ばせば、
桂川、宇治川、木津川が合流する
「三川合流」があり、
その雄大な眺めを堪能できる天王山は、
地元の方々にとって、
ちょっとした散歩コースになっています。
のんびりとした町の雰囲気のなかで
つくられる小泉氏の器には、
いくつかの共通点があります。
「使う人がリラックスして、
お酒や料理を楽しんでもらいたいという
気持ちを込めて作品をつくっています」
自分の作品を愛おしそうに
眺めながら話してくれた小泉氏。
その気持がしっかりと
息づいているかのように、
どの器も「やさしくソフト」です。
使う人の心をホッとさせたり、
楽しい気分にしてくれます。
酒器などの飲み口は、
口が触れるデリケートな部分ですが、
なめらかな口当たりにするため、
時間をかけて仕上げを行っているそうです。
細部にまで行き届いた「配慮」が、
使う人を穏やかな気持にさせているのでしょう。
ゆったりとした時間の流れへと
誘ってくれているようです。
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